ayakasi-nyanco’s diary

不思議体験のお話です。

心配事ができました

ご無沙汰しております。

midoricoです。

 

久しぶりに豊川稲荷様に行ってきました。

なんだか呼ばれているような気がして、どうしても行かなくちゃいけないような気がして、急いで行ってみました。

 

ついたとき、境内はさほど混雑しておらず、本堂から狐塚、その周りの七福神、太郎狐様と叶稲荷様にご挨拶ができました。

奥の院様はたまに上がらせていただいていますが、今日はほとんど特攻な状態でお邪魔しました。

『ご無沙汰しております。うちのあの子はどうしておりますか』

『あれは今、養生に出しておる。あちらに預けておる』

『は?どういうことでしょう?』

 

うちの仔というのは、ちょっと前に深川の出世稲荷様よりお預かりした狐の仔のことです。とてもおとなしく、聞き分けの良い仔で、我が家で2年ほど過ごした後、体調の良くなかった豊川様に乞われてお引渡しをしました。

その仔が前回お邪魔した時から気配が視えず、心配をしていたのですが、その理由が今日、わかりました。

養生、つまり人間の欲の持つ毒気にあてられ、気をすり減らしてしまったようなのです。豊川様が体調を崩された時も、私にはがりがりに痩せて、ひどく黒くなっているように視えました。そのお姿があまりに弱弱しく見えて、うちの仔を出す決心をしたのです。

豊川様はうちの仔にその気配を感じて、山王様にお預けくださったということだったので、お暇のご挨拶もそこそこに山王稲荷さまのお社に向かいました。

 

ありがたいことに、山王稲荷様は本殿の裏手、人通りも少なく、穏やかな空気の流れている場所です。

お社についたとき、横になっているうちの仔のイメージが視えました。体を起こそうとしているのも視えました。そのままでいいからと念じて、「ごめんねー、来ることができなくて、ほんと、ごめんねー」と伝えました。

弱弱しい笑顔ではありましたが、思っていたより土色ではなかったので、安心できました。

「できるだけ、また顔を見に来るからね」と伝えて、帰宅しました。

一緒に連れて行った我が家の仔は、そんな先輩の姿にびっくりしたらしく、帰り道はずっと黙ったままでした。

 

また、近いうちに山王様と豊川様にお邪魔させていただきたいと思いました。